カテンソウ

イラクサ科 カテンソウ属

 
2004.4.11 東京都調布市 


山野の林下などに生える多年草で、高さは10〜30センチ。葉は互生し扇状卵形、先は円く、基部は切形、縁には4〜8対の鈍鋸歯がある。托葉は卵形で1〜2ミリ。
花は雌雄同株で、雄花序は上部の葉腋に付き、花被片、雄しべは5個、雌花序は柄がなく葉腋に付く。雌花被片は4個で披針形、先端に剛毛がある。花期は3〜5月。本州〜九州に分布する。

〜徒然想〜

春の野山の道端で、割と頻繁に見られます。しかし、その花は目立たず、いつも蕾のような小さな花なので、気づく人は少ないかもしれません。
漢字で書くと「花点草」。5弁の花が開いて、飛び出した雄しべが点のように見えるからだという。
私の写真にその姿が写っているだろうか。あまりにも花が小さい。私のカメラでは、これが限度のようです。何か工夫をしなくては・・・。

近年になって、顕微鏡的に撮影できるカメラが発売され、愛用しています。おかげで小さい花も撮れるようになっています。カテンソウも雄花だけでなく、目立たない雌花や拓葉も撮影できました。

花仲間のHPに、雄花被片の外側の淡紅色の部分が淡緑色のものをアオカテンソウ(仮称)と呼ぶとあり、探してみました。群生する中に、萼片が淡緑色のものは比較的容易にみつかり、さほど珍しい現象ではないのではないかと感じました。

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