コバノコゴメグサ

ゴマノハグサ科 コゴメグサ属

 
2004.7.24 長野県八ヶ岳   2006.9.2 長野県八ヶ岳


高山の乾いた草地などに生える半寄生の1年草で、高さは3〜15センチ。茎は直立し、曲がった白毛と開出する腺毛がある。葉は小さく、倒卵形か広いへら形で、長さは幅より少し長く、縁に2〜3対の先の鈍い鋸歯がある。
花は葉腋に1つずつ付き、長さ8〜11ミリ、白色で紫の筋があり、下唇の中央に黄斑がある。花柱は花の外へ突き出る。花期は8〜9月。中部地方南部〜関東地方に分布する。

〜徒然想〜

高山の尾根に咲いていた小さな花です。歩いていると気がつかないこともあるかと思いますが、ちょっと視線を下げると、如何にこの花が多いかが分かります。他の花を撮ろうとしても、この花が壁紙状態で入ってきます。
それにしても可愛い花です。黄色い模様がそれを引き立てます。

コゴメグサの仲間はいくつかあり、高山に咲くのは本種とミヤマコゴメグサがあります。よく似ていますが、本種の方が葉の鋸歯に丸みがあります。
高原には、葉に鋭い鋸歯があって立ち上がる
タチコゴメクサがあります。

−同じ科の植物−

 ミヤマコゴメグサ 2005.7.22 長野県白馬岳   2004.7.24 長野県八ヶ岳  
2005.8.8 長野県八ヶ岳
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