ナツトウダイ

トウダイグサ科 トウダイグサ属

 
2006.4.2 東京都裏高尾   2006.4.2 東京都裏高尾

里、丘陵地、山地などに生える多年草で、高さは20〜40センチ。茎と葉はしばしば紅紫色を帯びる。茎葉は互生し、倒披針形〜長楕円形で全縁。茎頂に狭長菱状楕円形の葉を5枚、輪生状に付ける。
葉腋から5本の枝を出し、先に杯状花序を付ける。花序は更に2分する。花序には三角状卵形〜卵状広楕円形の苞葉が付き、腺体は三日月形で両端が尖る。子房は平滑。花期は4〜5月。北海道〜九州に分布する。

〜徒然想〜

裏高尾の山筋をゆっくり散策します。少し脇に入る道をみつけ、探検してみたら面白い形をした草が見えました。大きめの葉の上に、小さな舟形の葉に覆われた星形が見えます。
2週後、舟形の葉は開き苞葉となり、真ん中にトゲ状の王冠のような形が見えます。
春に咲くのにナツトウダイ。トゲ状の王冠は4つの三日月形の腺体が輪を作ったもの。その中心が花で、子房が膨らみ球形となり3本の花柱を伸ばします。不思議な姿の植物です。

そういえば、この花には丹沢の帰り道にも出逢っています。丹沢ではハルリンドウやコイワザクラに出逢ったときは青空、頂上では何と雪、下り道では雷が鳴り出して、その最中この花を撮りました。そしてバス停まではどしゃ降りと、散々な日でした。写真は・・・もちろん全部ピンボケでした。
これも、楽しい思い出です。

−同じ科の植物−


花序は更に2分します 2006.4.23 東京都裏高尾    2006.4.16 東京都裏高尾
 
 三日月形は腺体、中心の黄色い部分は雄しべ? 
2006.4.23 東京都裏高尾
  花柱の先は2裂する 2006.4.2 東京都裏高尾
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