シャガ

アヤメ科 アヤメ属

 
2023.4.18 東京都高尾山   2023.4.18 東京都高尾山


中国原産の帰化植物。山地の湿った林下などに生える多年草で、高さは30〜70センチ。葉は細長く、常緑で光沢がある。花は上部で分枝する花茎の先に多数付く。
花は直径4〜5センチ、淡白紫色で、一日花。外花披片は倒卵形で縁が細かく裂け、中脈に沿って黄橙色の斑紋と突起があり、その外側に青紫色の斑点がある。内花被片は先が2裂し、さらに細裂する。花柱は先端が糸状に裂ける。花期は4〜5月。

〜徒然想〜

この花との初めての出逢いは、暗い奥山の下山道でした。暗い中に、ボーと輝いていたような記憶があり、未だに幽霊のようなイメージを抱いています。
その後出逢いを重ねると、この花が如何に広く分布しているかを知りました。山林に限らず、町中の道路脇でも見られます。逸出しているか、植えられたのでしょう。
中国産で、漢字名を見ると「射干」と書かれています。射干といえばヒオウギの生薬名です。間違えてシャガに射干の字を当ててしまったというが、ヒオウギは鮮やかな朱色の花を持ちます。間違えるものだろうか。
似た花にヒメシャガがありますが、こちらは在来種です。

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 2023.4.18 東京都高尾山   2023.4.18 東京都高尾山