ズダヤクシュ

ユキノシタ科 ズダヤクシュ属

山地〜亜高山帯の林下などに生える多年草で、高さは10〜40センチ。根出葉は円心形〜広卵形で、先は5浅裂する。
花は総状花序となり、ややまばらに数個〜20個付く。花弁状の萼片は白色で5裂し、花弁は糸状で白色。花期は6〜8月。北海道〜本州、四国に分布する。

〜徒然想〜

漢字で書くと「喘息薬種」。喘息に効能がある薬草ということになるが、手元の薬用植物に関する資料のいずれにも、この植物は収載されていない。従って、喘息に効能がある由来が分かりません。
「ズダ」とは長野県木曽地方の方言なので、長野県の植物を紹介する書物には喘息に効能がある由来等が記されているかも知れない。資料を探して調べておきます。

山林や高山へのアプローチ道脇でよく出逢える。茎頂に多数の花を総状に付けるが、花と言えるほど目立つものではない。それに、5裂し花のように見えるものは萼で、花はその中の糸状のもの5本。
花茎や葉柄などに腺毛が多い植物で、特に若いときはそれが目立つ。

群馬県玉原高原ですばらしい群生に出逢いました。

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2006.5.27 長野県八ヶ岳
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