タカネザクラ 
(ミネザクラ)

バラ科 サクラ属

 
 2005.6.25 長野県蝶ヶ岳


亜高山〜高山帯(北海道では低地)に生える落葉小高木で、高さは2〜8メートル。葉は互生し、倒卵形〜倒卵状楕円形、先は尾状に尖り、基部はくさび形〜円形、縁には欠刻状の重鋸歯があり、先は腺になる。質は薄く、両面無毛。
花は葉の展開と同時に開花し、散形状に2〜3個付き、直径1.5〜2.3センチ。花弁は5個、淡紅色〜白色で、先端は凹む。萼筒は筒状鐘形〜鐘形、萼裂片は5個、紅紫色で全縁、花柄とともに無毛。花期は5〜6月。北海道〜中部地方以北に分布する。

〜徒然想〜

常念岳から蝶ヶ岳に至る尾根道は、すばらしい山の景観と花の連続で、つい歩が遅くなってしまいました。最後の蝶鑓への鞍部にも花畑が広がっていましたが、投宿時間が気になり、十分な撮影ができませんでした。
オオサクラソウが目立ち、ハクサンイチゲキンバイソウ、タカネザクラなどを確認したが、その他にも咲いていたはずです。返す返すも残念!

タカネザクラは、別名ミネザクラ、深山〜高山に生え、高さは2メートルほどになりますが、雪や風の影響がない標高の低い場所では6メートルほどにも成長します。
やや赤味を帯びた新葉が展開すると同時に、花が下向きに開きます。直径2センチほどで、赤味を帯びます。
花柄や萼筒に毛がないのが、特徴の一つです。

八ヶ岳の登山道脇でも、雨に濡れた小さなタカネザクラがひっそりと咲いていました。

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 2005.6.25 長野県蝶ヶ岳    2005.6.25 長野県蝶ヶ岳
   
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