タカオスミレ

スミレ科 ミヤマスミレ類

 
2006.4.16 東京都裏高尾   2006.4.23 東京都裏高尾

ヒカゲスミレの品種で、葉が茶褐色〜紫褐色になり、葉裏も同様のもの。花期は4〜5月。

〜徒然想〜

高尾には、葉がほんのわずかに茶色になったヒカゲスミレがあり、こげ茶色までのどの段階でタカオスミレと呼ばれるものになるのか、判然としませんでした。いがりまさし氏の「日本のすみれ」には、葉の表面がこげ茶色から黒紫色になるものは全てタカオスミレの名を使ったとあり、これに従うことにします。
唇弁の中心は赤みがあり、細かい紫色の条が目立ち、基部には毛が密生します。

タカオスミレこの場所を山散歩するのが2週間ぶりになってしまいました。あれほど咲き誇っていたナガバノスミレサイシンがすっかり消えてしまい、大きな葉ばかりが残っています。
そんな寂しさの中で、“出逢えました!”タカオスミレです。まだ葉は薄く茶色が着いている程度。これがもっと濃いこげ茶色に変化していくのだろうか。
花は予想していたよりも小さく、まだ首が大きく曲がり下を向いているものが多いです。写真で見ると花茎には毛がびっしりです。

1週間後:雨予報で、高尾から裏高尾への静かな山散歩ができました。でも、もうすっかりタカオスミレは終わりの様相です。葉ばかりが大きくなっています。
葉の色は・・・あまり変化はありません。全てが濃いこげ茶色になるとの認識は間違っていました。

それにしても、高尾1号路の傾斜地は写真を撮るためと思われる踏み跡が山を削り、植物は無惨な姿です〜タカオスミレもその犠牲者でし〜残念!無念!

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