その他の見られた花
<アキグミ>、<エゾイヌナズナ>、<エゾエンゴサク>、<オオバキスミレ>、<オオハナウド>、
<コウボウムギ>、<チシマフウロ>、<ツボスミレ>、<ノビネチドリ>、<ハマエンドウ>、
<ホウチャクソウ>、<不明カヤツリグサ科、イネ科> など
その2
〜 道東へ 〜
”花 紀 行”
北海道花旅の終わりに
さて、今回の花旅を振り返るとどうだっただろうか。多くの成果が得られたと思っています。
ド・ウ・ト・ウ・アツモリソウ、カラフトモメンヅル、トヨコロスミレを見ることができたことは、最大の成果だと思っています。
それらとも並び、モイワラン、ハナタネツケバナ、シコタンスゲなど、多くの初見の花に逢うことができました。
そして、きれいな花と再会したかったエゾノハナシノブ、ユキワリコザクラ、キヨシソウ、トモシリソウなど、こちらも願いが叶いました。
一方で、花期が合わなくて出逢えなかった花もあります。シロバナフギレオオバキスミレ、トカチスミレ、トイシノエンレイソウ、
エゾミヤマエンレイソウ、エゾネコノメソウ、チシマネコノメソウ、チシマウスバスミレ、エゾキンポウゲ、シロバナノビネチドリ、
ヒロハナヤスリ、モイワナズナ、ナンブソウ、サカイツツジなど、多くがあります。
しかし、出逢えなかったとしても、楽しみが残りました。
人との出逢い!
いつもお世話になっている札幌のご夫婦には、お会いできなかったのが残念ですが、今回も力をいただきました。
どうか体調を整え、今後もお元気で花観察されることをお祈りいたします。
多くの情報をいただいた氏には、どんな感謝の言葉でも言い尽くせません。ありがとうございました。
貴重な昆布漁の作業をお邪魔して、すいませんでした。根室の根室の方々は、皆さん暖かかったです。
自然観察館の皆さまにも、暖かいご案内をいただきました。
印象に残る風景がありました。昆布干しに家族総出で働く姿に感動しました。昆布の香りが、今でも残っています。
さて、次は・・・、
5月中旬でしょうか。北海道花旅は続きます。
<コケイラン>
<トケンラン>
<トケンラン>
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コケイランとトケンランは、新潟県で初めてみつけて大感激したランです。特にトケンランを探すのには苦労しました。
コケイランとは、その後各所での出逢いがありますが、トケンランとは10年近く出逢いがありませんでした。
北海道では、前年に花後の大群生を見て、驚きました。
新潟県での苦労は何だったんだろうか、と思いました。
帰りのフェリーに乗る前に、期待を持って同じ場所に行ってみました。
信じられない大群生です。道から森の奥の方までトケンランが続いています。
あまりにも多すぎて、写真では映えません。そのほんの一部を紹介します。
(詳細は、後日トケンランの項に画像を追加いたします。)
主な行程/走行距離 2,572km 東京自宅−大洗港−(フェリー)−苫小牧港− 札幌周辺−道東方面(浦河・釧路・霧多布・根室半島など)− 苫小牧港−(フェリー)−大洗港−東京自宅 |
<画像をクリック>
北海道には何度か花旅に出かけています。
大雪、夕張岳、アポイ岳などの高山のみならず、低地の森、海岸、道端など・・・、植物の多様さは計り知れません。
花旅を重ねるにつれ、花期に遅れたり、早過ぎたりした花が多くあります。長年憧れ続けた花もあります。
今回は、それらの一つ〜アツモリソウの仲間〜に焦点を合わせ、同時期に見られそうな花、過去に花期に遅れて見ることが
できなかった花などをリストアップし、産地情報などを調査しました。
調査にあたり、ご協力いただいた方々に深く感謝申し上げます。
また、今回の花旅でも、花期に遅れてしまい、花を見ることができなかった花がいくつかありました。
北海道の花への想いは続きます。
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<コケイラン>
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数年後、花を見るとができました。
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今回の北海道花旅は、この花の開花時期に合わせてスケジュールを立てました。一番の目的の花です。
稀少な、絶滅寸前といってもいいアツモリソウの仲間です。 ドウトウアツモリソウの名が定着しているようです。
咲いているだろうか〜? はやる気持ちを抑えながら、花を探します。
前年は、GPSが無ければ危うく迷っていた森です。森閑として、熊が出てもおかしくない雰囲気です。
あったーーー!
思っていたより花は小さく、袋状の唇弁は直径5センチほどでしょうか。
背丈は60センチほどで、下方には大きな葉が4枚付いています。
しばし見惚れます。 さあ、撮影タイムです。
その1
〜 札幌周辺など 〜
前年は花期に遅れ、残り花しか見られませんでした。およそ1月遅れの今年は、法面が青く染まるほどの群生です。
その4
〜 花旅の終わりに 〜
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<エンコウソウ>
ひそかに、残花を期待していました。
陽射しが強く、あまりいい画像は撮れませんでしたが、ヤチヤナギでいいのではないかと思います。
いつもの海岸では、センダイハギの大群生が見られました。季節が変われば、こんなにも花風景が変わるのかと、北海道の
奥の深さを感じました。”北海道万歳” の想いです。
何度か見ていますが、いつもきれいな花を見せてくれます。
背を見学者が行き交いますが、撮影者には気づかないようです。
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エゾゴゼンタチバナは、ずっと以前に大雪層雲峡の登山口付近で見ていました。
しかし、この花は北海道でも東部や北部で見られる花で、見たものは植えられた花ではなかったかと疑っていました。
道東で、どうしてもみつけたくて、産地をいくつか巡りました。
<フタマタイチゲ>
咲き始めです。
ちょっと、一休み! 〜 昆布漁 〜 6月初旬、7月の本格的な昆布漁の前に、根室半島の各所では昆布干しが一家総出で行われていました。 棹(さお)前昆布と呼ばれ、成熟する前に収穫された若くて柔らかい昆布です。 車で走っていても、地域は昆布のいい香りで充満していました。 忙しそうに昆布干ししているご主人に、「歯舞湿原」の場所を尋ねました。 知らなかったようですが、忙しい手を止めて、相手をしてくれました。ありがとうございました。 |
この花も、前年は望遠で撮れた花ですが、今年は新たな場所で、目の前で撮ることができました。
もう一つ、根室半島で見られる貴重な花です。
ただし、前年は望遠でようやく撮影できましたが、今年は新たな場所をみつけました。
目の前で撮影でき、数もそれなりに見られました。
根室半島に見られる貴重な花です。前年は残花だっただけに、今年はきれいな花を見たいと思っていました。
1ヶ所目では株は消えていました。 2ヶ所目でも数は少なかったです。 やはり、貴重な花です。
クロユリやオオタチツボスミレは草原・湿原のあちこちで見ることができました。
3花を付けているものは珍しいかなと思いましたが、そうでもないようです。
本州の一部でもみられるようですが、出逢いはありませんでした。
北海道花旅で、是非とも探したい花でした。総じて高さは10〜15センチほどで、弱々しい花でした。
上はエゾノタチツボスミレです。
ミヤマアズマギクといえば、本州では高山に咲く花との印象ですが、北海道では海岸の草地に群生していました。
ちょっと奇異な感じがしましたが、北海道ならではの花景色です。
しばし、鳥と戯れます。 ヒバリでしょうか。鳥は詳しくありません。
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まだ咲き残っている森もありました。
初めてその名を知ったスミレです。シロスミレ(シロバナスミレ)の純白品です。唇弁の紫条がなく、距も白色です。
緑の草むらにひっそりと咲いていました。風通しの良い岸辺では、ちらちら風に揺れ撮りづらかったですが、それも風情です。
海岸では割と定番ですが、気に入っているイネ科の植物です。
名前がいいと思いませんか。 今日もいい天気です。
葉が長卵形で、鋸歯が目立ち、先が尾状に尖るのが特徴です。
エゾノハナシノブと共に見られることを期待して入った森ですが、まだ発生していませんでした。
前年にこの森で見られた残り花は、サイハイランだったようです。
以下は、別の場所で見たモイワランです。
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森は多様です。種々の花が見られました。
静かな森です。新緑の中で咲くピンクが爽やかです。
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<ハナタネツケバナ>
あいにく、雨が降ってきてしまいました。今回の花旅で、唯一の雨です。
この花だけを探して湿原を駆け巡りましたが、ゆっくり巡ればいろいろな花を見られたかもしれません。
残念でしたが、またの機会です。
シロバナヘビイチゴに似ていますが、花茎に毛が多いのが特徴です。
キヨシソウを撮影終えると、地元の方らしい女性がキヨシソウの撮影を始め、話しかけるとシコタンスゲを教えてくれました。
もう少し話をしたいなと思う間もなく、立ち去ってしまいました。 ちょっと、残念でした。
前年は、かろうじて1花のみが残っていて、今年は何とかきれいな花を見たいと期待していた花です。
根室半島の各所で見られましたが、残っていたのはこの岩壁だけでした。
花期としては、5月半ば頃が各所で群生が見られるのではないでしょうか。
イソツツジの変種で、葉裏に茶褐色の毛が多いタイプをカラフトイソツツジと呼ぶようで、観察しながら
”これかな!?” と思いました。 ・・・精査してみると、どうも違うようです。
道東、根室方面では、湿原を主に巡りました。
しかし、ネットで調べた湿原はみつからず、例えは「歯舞湿原」はネットでもその位置がはっきりせず、地元の昆布漁作業中の方に
聞いても知らないようでした。いろいろな花が見られそうだっただけに、残念でした。調査力不足でしょう。
その3
〜 根室方面へ 〜
これも稀少な花で、産地は限られています。
蕚筒と果実に黒い伏毛が密生します。花期は5月で、かろうじて花が残っていました。 うれしかったー。
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こちらも、名が分かりません。
センダイハギの足元には、ヒメイズイが居ます。
踏まないよう、注意して歩きます。
イソスミレも咲き残っていました。
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カバノキ科のサワシバだと思います。北海道〜九州の沢筋に多い木本です。
沢を遡っている時にみつけました。でも、何か気配が不安になり、目的の森にまで行けませんでした。
不安は熊だったのだろうか。それとも、単なる臆病だったのだろうか。
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上記の不安を感じた沢を出た川沿いに咲き残っていました。名前のとおり、長い葉を持っています。
傍らのエゾオオサクラソウは、すっかり終わっていました。
シロバナフギレオオバキスミレは、稀少なフギレオオバキスミレの白花品です。産地は限られています。
残念ながら、というよりも予測したとおり、花は終わっていました。
また、フチゲオオバキスミレも花は終わっていました。でも、来年以降の楽しみが残っています。
北海道のサイハイランは、モイワランによく似た紫色の花でした。
今までこんな色のサイハイランを見たことがなかったので、前年はモイワランと判断してしまいました。