イナトウヒレン

キク科 トウヒレン属

山地の蛇紋岩地に生える多年草で、高さは60〜90センチ。根出葉や下部の葉は線状披針形で托葉があり、縁は全縁かまばらに小さな鋸歯があり、茎葉は更に細く線状披針形で、基部はわずかに茎に沿下する。
頭花は密な散房状になり、2〜6個付く。花冠は紅紫色で、長さ1センチほど。総苞片は総苞片は6列で縁は紫色、長さ1センチほど。花期は9月。長野県に分布する。

〜徒然想〜

長野県の蛇紋岩地帯の一部にだけに生える稀少な植物です。
ようやく見つけたものの、まだ固い蕾でした。先輩方のHPによれば開花していてもよい時期なのですが、今年は遅れていたのでしょう。これも縁と、すっきり諦めました。

再び来るにはしんどい場所です。花も少なくなってくる時期であり、自宅から300キロほどをこの花を見るだけに出かけてくるには相当気力が要ります。何か、この時期この辺りに咲く花はないだろうか・・・。
あった! チチブリンドウ 
なかなか開いた花を見せてくれない花です。天気のいい日に出かけ確認する価値はありそうです。
両方とも花が開いていたらいいな!

−同じ科の植物−
2014.9.14 長野県

イナトウヒレンの花を見る機会を得ることができました。ありがたいことです。貴重な本種が、足の踏み場もないほど数多く見られます。
こんな場所が残っていることに驚きもし、またこの自生地を長く守っていかなくてはとの責任も感じます。 2017年

2014.9.14 長野県 2014.9.14 長野県
 2014.9.14 長野県    2014.9.14 長野県(画像にポインターをおいてください)
 
 クモ毛がある 2017.9.9 長野県    2017.9.9 長野県
 
 2017.9.9 長野県   托葉がみられる 2017.9.9 長野県
   もっとこの花を見る → Ptoto Gallery