オオバナオオヤマサギソウ

ラン科 ツレサギソウ属

 
2013.8.3 山梨県   2020.8.1 山梨県

山地の草原などに生える多年草で、高さは40〜70センチ。オオヤマサギソウの変種。
花は緑白色で、母種より花が大きく、側萼片や距が長いのが特徴(3〜4センチ。母種は1〜2センチ)。花期は7〜8月。本州中部〜九州に分布する。

〜徒然想〜

この日は、鹿の食害のありさまを目の当たりに見る一日でした。柵に囲まれた一角は従来の草原が残り、その外は、見るも無残な様相でした。
如何に我々が従来の草原の姿を忘れ、無残な様相に慣れてしまったのか、知る一日でした。
鹿の食害が問題視されている中で、なぜその対策が進まないのか、行政の怠慢が腹立たしい想いです。
山梨県のある地区で微々と活動に参加していますが、何とも歯がゆい想いです。

オオバナオオヤマサギソウは、豊かに育った草原に埋もれて、盛期の花を付けていました。中にはほぼ白色の花も見られ、ほんとうにきれいでした。
保護されれば植物は生き残っていきます。撮影するだけでなく、保護する活動にも力を入れたいと思った一日でした。

7年後です。問われて、自生地の様子を見に行ってきました。
柵内はすっかり藪に囲まれ、道は消えていました。とても進める状態ではありません。後日、苦労して自生地までたどり着いた方から、花は消えていたとの報告を受けました。
ある程度手入れして、陽当たりを確保しないと、花は消えてしまうのでしょう。

離れた思いがけない場所で、再びこの花を見ました。毎年他の花を探す場所なのですが、突然今年になって発生していました。誰かが持ち込んだものでしょうか。

−同じ科の植物−

2013.8.3 山梨県 2013.8.3 山梨県
 
 2020.8.1 山梨県    2020.8.1 山梨県
   もっとこの花を見る → Ptoto Gallery