ヒメアカバナ

アカバナ科 アカバナ属

亜高山帯の湿った岩場、砂礫地などに生える多年草で、高さは5〜25センチ。茎は1本立ちかわずかに枝を分け、2列の曲がった毛がある。葉は線形〜線状長楕円形で、先は鈍形、1〜4個の細かい鋸歯がある。
花は淡紅色で、花弁は長さ4〜7ミリ。柱頭はこん棒状。刮ハは刮ハは伏毛があるか無毛、長さ2〜4センチ。花期は7〜9月。本州中部地方以北(伯耆大山)〜北海道に分布する。

〜徒然想〜

ヒメアカバナと教えられ撮影してきましたが、アップするにあたって迷いが出てしまいました。
数年前に北海道で撮影したホソバアカバナと非常によく似ていたのです。また、葉の幅が、図鑑のものよりも、ずっと細かったのです。柱頭は、両者ともこん棒状です。
強い迷いの中で、決め手となったのが刮ハの毛で、ホソバアカバナには短い屈毛が密生するのに対し、ヒメアカバナは屈毛があるものの密生するほどでもないようです。葉幅は細さは、生育地の環境によって変わることがあるのでしょう。
なお、白馬岳で撮影してミヤマアカバナとしたものは、ヒメアカバナではないだろうか、そんな疑念が再び持ち上がってきました。
迷い続ける花探しです。

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2015.9.5 山梨県
 2015.9.5 山梨県   2015.9.5 山梨県(画像にポインターをおいてください)  
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