キヨシソウ

ユキノシタ科 ユキノシタ属

 
2015.7.1 北海道   2015.7.1 北海道(画像にポインターをおいてください)


海岸の湿った岩壁などに生える多年草で、高さは2〜20センチ。根出葉は互生し、腎円形で浅く5〜7裂する。根元の葉腋にムカゴができる。
花は集散花序に付き、花弁は白色で倒卵形、長さ5ミリほど。花期は6〜7月。北海道道東に分布する。


〜徒然想〜

トモシリソウとともに北海道道東に特産する稀少な植物です。
根室市のある岬で見られるとの情報をもっていましたが、北海道への出発の直前になって、現在はそこでは見られなくなっているとの新たな情報を得ました。ありがたいことです。

2ヵ所でキヨシソウとトモシリソウの両者を同時に見ることができましたが、いずれも切り立った岸壁に生えていました。強い海風を避けるような岩の隙間や風裏の岸壁です。こんな環境の厳しい場所に生えるのかと、改めて両者の稀少さを思い知ることになりました。
残念ながら、手の届くような場所にはなく望遠レンズが必要で、花期にも少し遅かったようです。
花期に遅れたその他の花もあり、再訪が予感されます。

翌年(2016年)、再訪が実現できました。しかし、1ヶ所目は幼株を含め、花は全く見られませんでした。
2ヵ所目においても少なくなっており、厳しい環境にさらされたのではないかと、懸念されました。
いつまでも生き残っていてほしい植物です。

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   2015.7.1 北海道  
2016.6.8 北海道 2016.6.8 北海道
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