タチネコノメソウ |
ユキノシタ科 ネコノメソウ属 |
2010.3.20 京都府 | 2010.3.20 京都府 |
山地の沢沿いなどの湿った場所に生える多年草で、高さは5〜10センチ。地中に走出枝をのばす。根元から出る葉は円形で柄があり、5〜9個の鋸歯がある。茎には葉はないか、1〜2枚互生する。 花は短い柄があり、萼片は緑色で平開し、雄しべは8個、葯は黄色。花期は3〜5月。関東以西、四国、九州に分布する。 〜徒然想〜 ヤマシロネコノメが咲く渓流で見られました。 本種にはちょっと想いがあって、ずっと気になっていた植物です。静岡で本種らしい植物を見たのですが、どうも違うらしく、HPへのアップを留まった経緯があります。そのときの徒然想を引用しながら綴ることにします。 “図鑑にはツルネコノメソウに似ていて、走出枝を地上に出さない点が異なるとされています。タチネコノメソウは関東地方以西に分布し、ツルネコノメソウは近畿地方以北に分布します。 ヒメヒダボタンを見た滋賀県の沢でタチネコノメソウらしいものをみつけましたが、ツルネコノメソウだったようです。 静岡の山奥では、キバナハナネコノメ、イワボタンなどが生える片隅に少しだけみつけることができました。” 結局、静岡でみたものは違っていたのですが、キバナハナネコノメがヤマシロネコノメに変わっただけで、生える雰囲気はまったく同じです。何か、因縁のような想いにかられます。 −同じ科の植物− |
2019.4.5 熊本県 | 2010.3.20 京都府 |
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