鹿児島県南部〜奄美大島に分布する多年草で高さは30〜60センチ。茎や葉にはクモ毛はあるが、短毛はない。茎葉の基部は茎を抱く。根出葉は花時も枯れず、長楕円形、質は厚く羽状に中裂し、表面は無毛、淡緑色で光沢があり、縁には太い刺がある。
頭花は枝先に集まって付き、紅紫色で直径2〜3センチほど。花柄はなく、総苞は鐘形で、総苞片は5〜6列、直立して先に刺がある。1〜3個の苞葉があり、縁に1〜1.5cmの太い刺がある。花期は7〜1月。
〜徒然想〜
ハマアザミだと思って、収載をしていませんでした。後日、ハマアザミは鹿児島県以南には分布しないことを知り、屋久島で撮影したこのアザミはオイランアザミであることが分かりました。
ハマアザミには茎や葉に短毛があるのに対し、この花には短毛はなく、苞葉の刺の長さも短いことが違いのようです。そんなことに気づかず撮影しましたが、確かに画像で確認しても短毛は見られませんでした。
屋久島の海岸付近では、いたる所でこの花が見られました。
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