ナガバマムシグサ

サトイモ科 テンナンショウ属


 
2006.10.30 伊豆半島   2006.10.30 伊豆半島


別名ナミウチマムシグサ。山地の林下などに生える多年草で、高さは10〜35センチ。花序は葉より先に開く。偽茎部は葉柄部より長く、葉は1〜2個で、葉身は鳥足状に分裂し、小葉間には葉軸がほとんど発達しない。小葉は9〜21枚、線形でときに不整の鋸歯があり、しばしば中脈に沿って白斑がある。
仏炎苞は紫褐色から黄褐色で、口辺部はやや狭く開出し、舷部は卵形で先端は前に曲がる。付属体は有柄で棒状。果実は秋遅くに赤熟する。花期は3〜5月。伊豆半島に分布する。
(参考:「日本産テンナンショウ属図鑑2018年」(北隆館))

〜徒然想〜

本種は「変わったテンナンショウ」として不明種にストックされていました。思えば、秋も深まり11月になろうとした頃、秋の花を探して天城の山中を巡り、「何で今頃テンナンショウの実があるのか」、と首をかしげたものです。いつの間にか、18年も経っていました。

テンナンショウ属の知識が深まり、画像はナガバマムシグサであり、伊豆半島に特産することが分かると、俄然探しに出かけたくなりました。 思い出の山中に入ります。
まもなくみつけることができましたが、花期は他のテンナンショウに比べるとやや早いようです。舷部が垂れたり萎れたものが多い中で、いくつかいい状態のものがみつかり撮影しました。
小葉が細く、小葉間の葉軸がほとんど発達しないことが本種の特徴で、成長に従って葉はさらに広がって大きくなります。

テンナンショウ属植物の雄花雌花について、調べてみました。

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小さな穴が有る
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葉は細く、小葉間は短い
 
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