アマドコロ

ユリ科 アマドコロ属
   APG分類ではクサスギカズラ科
 
2012..6.3 島根県   2012..6.3 島根県

山野の草地などに生える多年草で、高さは30〜80センチ。茎には稜がある。葉は互生し、長楕円形〜狭楕円形で、両面毛がなく、裏面は粉白を帯びる。
花は葉腋から出た花柄の先に筒形の花を1〜2個、垂れ下がって付ける。花筒は白色で長さ1.5〜2センチ、先は緑色を帯びる。果実(液果)は球形で直径1センチほど、黒紫色に熟す。花期は4〜6月。北海道〜九州に分布する。


〜徒然想〜

このHPの2006年開設初期より掲載していた植物です。2018年の現在まで、本種との出逢いは多かったものの、近年は撮影をスキップすることも多くなりました。
ワニグチソウの自生種を掲載するにあたり、本種の仲間のいくつかを見直し、画像を追加することにしました。

アマドコロは、ナルコユリとよく比較されます。よく似ているのです。ナルコユリは茎が丸く、花柄からの花の付根に緑色の突起があるのに対し、アマドコロは茎に角張った稜があり、緑色の突起がありません。
また。ナルコユリは花柄の先がさらに短柄に分かれ多数の花を付けるのに対し、アマドコロは短柄がなく花の数も少ないです。
当初は混乱していましたが、慣れてくれば分かりやすい違いだと思います。

なお、本種の仲間は、当初ユリ科に分類されていました。ユリ科はAPG分類では大きく変わった科の一つで、本種の仲間はクサスギカズラ科に分類されています。

−同じ科の植物−

  2014.6.1 長野県   
   
   2019.7.24 山梨県  
2012..6.3 島根県 2012..6.3 島根県
     
2016.4.23 栃木県     2016.4.23 栃木県