エゾゴゼンタチバナ

ミズキ科 ゴゼンタチバナ属

北海道東部や北部の原野、湿原あるいは高山草原に生える常緑の多年草で、高さ5〜20センチ。
ゴゼンタチハセナに比べて、葉が輪生状にならず、4〜5段間隔を空けて十字対生し、葉脈は基部より並行する。
花は8〜25個ほど付き暗紫色(白は花弁状の萼)。花期は6〜7月。

〜徒然想〜

ゴゼンタチバナにもエゾの名が付くものがあることを知り、今回の花旅の楽しみにしていました。歩き始めてすぐにこの花が見つかりました。図鑑で見たとおりの、ゴゼンタチバナとは違う細身の姿がありました。
早速の出逢いにうれしくなりましたが、想い返すと、あの場所は観光客が多い道。1つの区画だけに固まっていたので、植えられたものだったのかもしれません。
その後に歩いた登山道では、見つかりませんでした。

植生としては、2016年に撮影した場所が適正です。湿原の縁から奥にかけて、点々とこの花が続いています。細長く立ち上がる姿は、やはりゴゼンタチバナとは違う風情があります。雨に濡れた姿も、それなりの風情です。この地にこの花を探しに来たのですから、出逢いは初見の花のように新鮮でした。
ゴゼンタチバナも混在していました。

−同じ科の植物−

2007.7.9 北海道黒岳
2007.7.9 北海道黒岳 2007.7.9 北海道黒岳
2016.6.9  北海道 2016.6.9  北海道
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