シマツユクサ

ツユクサ科 ツユクサ属

 
2007.3.17 沖縄県(本島)   2007.3.17 沖縄県(本島)

畑地や林縁のやや湿ったところに生える1年草で、葉は無柄、披針形〜卵状披針形、先は尖る。
花は幅1センチほどで、淡青色、花弁は3枚。総苞は幅狭く、広げると狭卵形、先は次第に長く尖る。雄しべは5本で、花粉の出ない内側の2本は先が4裂し黄白色、長い雄しべは先がY字型で茶褐色、黄色い葯が付く。
種子島、屋久島以南に自生するが、本州にも急速に分布を拡大している。本州での花期は6〜10月。

〜徒然想〜

湘南に隔離分布する見事なホウライツユクサに出逢っているが、この仲間は本来南方系の植物です。ツユクサよりも花弁はずっと小さく、優しげな淡い青の花が、わずかに風に揺れていました。

栃木県でも小さなツユクサに出逢いました。カロライナツユクサの名が候補に挙がりましたが、南の地で見たシマツユクサであることが分かりました。こんな内地にも侵出していることが、驚きでした。

シマツユクサは、花が小さく、花弁が3枚ともほぼ同じ大きさです。カロライナツユクサと共通していますが、違いはY字型雄しべが白色です。種子の違いが決定的ですが、確認していません。

−同じ科の植物−

     
   2007.3.17 沖縄県(本島)  
 2022.9.17 栃木県
葯はほぼ落ちている
   2007.3.17 沖縄県(本島)
黄色い葯が残る
 
 2022.9.17 栃木県
種子は確認しませんでした
  2022.9.17 栃木県 
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