テガタチドリ
シロバナテガタチドリ

ラン科 チドリソウ属 
   APG分類ではテガタチドリ属

 
2006.7.22 長野県八ヶ岳   2006.7.15 長野県車山


亜高山〜高山帯の草地などに生える多年草で、高さは30〜60センチ。掌状に分枝する根がある。葉は茎の下方に4〜6個が互生し、広線形、基部は茎を抱く。茎の上部に数個の線状披針形の鱗片葉がある。
花は長さ7〜15センチの穂状花序にやや密に多数付き、淡紅紫色、唇弁は卵状くさび形、長さ6〜8ミリ、3中裂し、裂片は円頭。距は線形、長さ15〜20ミリ、後方に反り返り気味に伸びる。花期は7〜8月。本州中北部〜北海道に分布する。

〜徒然想〜

根が手のひら状に分岐し、花が羽を広げた鳥のように見えることから千鳥の名が付きました。花の後ろが長く伸びています。
志賀高原東館山のリフトの敷地にはこの花が多く、にょきにょきと天を突いている姿が見事でした。リフトの上からでは途中下車もままならず、写真が撮れなかったのが残念ですが、目に焼き付いています。

その後の出逢いは多いです。日当たりの良い高原には必ずといっていいほど見られます。それでも、通い詰めた車山のこんな所にいるとは知りませんでした。
友人と散策していると、次々と姿を現します。時に群生しています。白花も見られます。車山を改めて見直したひとときでした。
花の色は、各所で白色、やや桃色を帯びる白色、
淡紅紫色、紅紫色など、いろいろありました。
ハクサンチドリノビネチドリとは唇弁の形が違います。テガタチドリの唇弁は3裂し、中央がやや大きく先は丸いです。

白花品はシロバナテガタチドリと呼ばれることを知りました。

−同じ科の植物−


2003.8.3 長野県志賀高原 2006.7.15 長野県車山
   もっとこの花を見る → Ptoto Gallery