キソチドリ

ラン科 ツレサギソウ属

亜高山帯の針葉樹林内などに生える多年草で、高さは15〜30センチ。15〜20センチの花との出逢いが多い。葉は茎の下部に1枚付き、楕円形。鱗片葉が1〜2枚付く。
花は淡黄緑色で、側花弁の先は細長く伸びる。距は6〜10ミリで、前方に湾曲する。花期は7〜8月。北海道〜九州に分布する。

〜徒然想〜

硫黄岳山頂で、コンパクトデジカメの液晶画面を見せられながら、花の名前を次々に問われました。
横岳ですれ違った二人で、その時の会話で、花に詳しい者とみられたのでしょう。イチヨウランから始まって、いくつかの花の名を問われました。その中の一つにキソチドリがあり、桜平からの樹林帯で多く見られたという。しっかりと名をメモしていました。
赤岩の頭で別れる二人が振り向き、大きく手を振っていました。なぜか照れて、手を振り返します。

キソチドリの葉は水平に付きますが、似た花のタカネサギソウは斜め上向きに付きます。
ホソバノキソチドリは明るい高原で見られます。

−同じ科の植物−
2006.7.7 長野県八ヶ岳
 2016.7.23  長野県八ヶ岳    2016.7.23  長野県八ヶ岳
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